子どもサポート事業

周縁化される外国人のための総合的な仕組みづくりの一環として、外国にルーツを持つ子どもたちのエンパワメントを目的に、子どもたちの居場所や仲間との出会いつくりをしています。すべての子どもが、豊かな出会いを通じて互いの違いに気づき、主体としての人格を認められ、人種、皮膚の色、性、言語、宗教や、民族的。社会的出自などによる、いかなる差別も受けない権利の保障を「子どもの権利条約」から深く学び、それを日常の中で具現化することを念頭に置いています。特に子どもと関係する行政機関や教育関係者とも連携しながら、赤ちゃんから青少年に至るまでの総合的な事業をつくっていきます。

多文化子育て支援ボランティア養成

日本に暮らす外国人の定住化と国際結婚が増え続ける中、彼/女の抱える課題を、同じく子育てをしている日本人に知ってもらい、すべての人が安心して子育てをするために地域で何ができるかについて考える講座を年に1回実施しています。講座終了後、参加者は豊中市親子参加型日本語教室「おかまち・おやこでにほんご」、「しょうない・おやこでにほんご」「せんり・おやこでにほんご」「多文化保育にこにこ」のボランティアとして活動しています。

多文化子ども保育にこにこ

地域に暮らす就学前の外国人の子どもたちが、読み聞かせや自由遊びなどの保育を通して、多様な子どもや大人と接し、コミュニケーションを取ることで社会生活に慣れるための場づくりを行っています。外国人保護者にとっては子どもと離れて日本語交流活動へ参加したり、自分の時間を持てる場としている他、保育の専門知識を持つボランティアに子育て相談をしたり、幼稚園・保育所のことなど地域の情報を得ることができる場となっています。

多文化子ども読書推進

豊中市が2005年「豊中市子ども読書活動推進計画」を、また具体的に推進するために、2006年に「子ども読書活動推進計画実施計画」を策定しました。同年豊中市子ども読書活動推進連絡協議会が設置され、すべての子どもの読書環境を整備していくことになりました。当協会もその一端を担い、「障害のある子どもや外国人の子ども」の読書環境を整備するワーキンググループに参加して「外国人の視点」が、地域課題のひとつとして認識され、外国につながる子どもたちが母語や本と出会うための取り組みを実施しています。

子ども母語

外国にルーツをもつ子どもたちが、母語や母文化を学ぶことを通じて、親子でのコミュニケーションが円滑になるよう支援するとともに、自分たちの自己肯定感を高めたり、同じルーツを持つ子ども同士が出会い、活動を通じた仲間づくりも目指しています。母語教室を運営するスタッフは、同じルーツを持ち、子どもたちと同じような経験をしてきた大学生/高校生です。母語スタッフは子どもたちにとってのロール・モデルかつピア・サポーターとなり、子どもたちに寄り添いながら活動を進めています。

学習支援サンプレイス

外国にルーツを持つ子どもたちが、学習支援の場でピア的な存在であるボランティアや、自分と同じ立場にある子どもたちと出会い、経験や不安を共有し、安心して自分をさらけだせる、学校や家庭でもない第三の居場所をつくっています。活動を担うのは大学生・大学院生で、学習支援だけでなく、子どもとの対話や遊びのなかで子どもの声に耳を傾け、支援を行っています。この活動のなかで学びを蓄積していく大学生ボランティアたちは、社会的課題に主体的に取り組む、地域に新しい風を吹かす可能性をもった存在となることが期待されます。