多文化子どもエンパワメント事業

豊中市および近隣地域に住む多文化な子どもたちは、帰国、在日、渡日、国際結婚によるダブルの子ども、日本生まれ日本育ちの子どもなど、多様な背景を持っています。しかし、多文化な子どもたちが言語や文化を含めてその背景を積極的に押し出すことのできる機会は依然として少なく、子どもたちの多様で豊かな文化が潜在化・不可視化されやすい傾向にあります。「未来を拓く多文化こどもエンパワメントプロジェクト」は、多文化なこどもたちが、その背景を豊かなものとして積極的にとらえ、それを生かし、学校や地域で活躍できるような環境づくり、教育委員会や学校との連携のもとすすめています。
現在、「こどもにほんごプロジェクト」、「たぶんかミニとよなか」、「多文化子どもエンパワメント・メディアプロジェクト(EMP)」の3つのプロジェクトに取り組んでいます。

多文化フェスティバル

帰国児童生徒、在日コリアン児童生徒、渡日外国人児童生徒など、国際にかかわる子どもやその保護者、また、国際教育に関心のある先生が、一同につどい、つながり、交流を深める場として豊中市国際教育推進協議会との共催で行っています。国際教育に関係する活動(子ども母語、サンプレイス、うきうきハングル、帰国教室、韓国・朝鮮のことばとあそびのつどい、おまつり地球一周クラブ)に参加している子どもたちを中心に、その保護者や、豊中市小学校外国語体験活動にサポーターとして活動している外国人市民、および豊中市国際教育推進協議会・豊中市国際教育推進部会関係者、広域地域(池田市)での実践者など、たくさんの多様な人たちが参加しています。

こどもにほんごプロジェクト(こにプロ)

日本語に躓く子どもたちの多様で深刻な課題に取り組もうと、2010年度より地域で子どもたちを支える基盤づくりとしての子どもの日本語教室を運営しています。協会は子どもに日本後指導を行う指導者(ソフト面)の育成、学校や市教委は支援体制(ハード面)の構築と、連携の推進に力を入れています。2012年度からは、豊中市コミュニティ政策室の実施する「協働事業市民提案制度」のもと、とよなか国際交流協会、日本語指導者グループ「とよなかJSL」、行政の3者の共同事業として「とよなかこども日本語教室を拠点とした、学習に必要な日本語力・生活力の保障とそのシステムづくりのための事業」(「こどもにほんごプロジェクト」略して「こにプロ」)がスタートしています。

たぶんかミニとよなか

「たぶんかミニとよなか」は、多文化な背景をもつ子どもを中心とした“子どもによる「こどものまち」づくり”の活動です。多文化な子どもたちが主役となって活躍できる場を、地域から創造していこうとする試みの一つです。「たぶんかミニとよなか」では、まちづくり本番に向けて子どもたちで「こども会議」を開き、どんなまちに住みたいか、そのまちに必要な仕事や、やってみたい仕事などについて、自由にアイディアを出し合います。そのアイディアやまちのイメージをもとに、まちを形作っていきます。こどものまちでは、お店や銀行、市役所などをつくって働き、「ミニとよなか」オリジナルの通貨をつくることもあります。

多文化メディアプロジェクト

子どもたちがそれぞれの文化的な背景や多様な文化の織りなす自分自身を積極的にとらえ、さまざまなかたちでの発信方法を身に付けることを目的とした、多文化なこどもたちの表現活動です。この活動を通して、子ども母語、サンプレイスなどにおいてスタッフとして子どもをサポートする、自らも外国につながる「もと子ども」の若者たちが、子どもたちにとっての「ロール・モデル」となり、潜在的に数多く存在するであろう「外国につながる子ども」たちの出会いの場を創造していきます。イベントのほか、SNSやホームページを活用したメディア制作物の発表を行い、多くの人に多文化な子どもたちの存在や、多文化社会の実現に向けた取り組み、課題の周知にむけたきっかけ作りも目指しています。