2025年5月 Ska vi fika? (スカ ヴィ フィーカ?)(第1回)
葉上 千紘 (ようじょう ちひろ)
『水仙の季節のスウェーデンより』
Hej (こんにちは)!私は大学院生で、この4月から研究のためにスウェーデンのリンショーピンという街にやってきました。リンショーピンは、首都のストックホルムから南に電車で約二時間の街で、人口は16万人ほどです。スウェーデン第5の都市だそうですが、体感としてはこぢんまりしていてとても暮らしやすいです。このコラムを書かせていただける機会に感謝しつつ、現地の風をお届けできればと思います。よろしくお願いします!
タイトルにした“Ska vi fika?”ですが、日本語でいうと「ちょっとお茶しない?」というような意味です。スウェーデンにはお菓子を食べながらコーヒーを飲むfika(フィーカ)という習慣があります。有名なので知っている方も多いかもしれません。Fikaは人々の生活にとっても浸透していて、私のお世話になっている大学でも先生たちの研究室がずらっと並ぶ空間の真ん中にfikaする場所があり、簡単なミーティングもここで開かれます。みんなコーヒーが大好きだからfikaするのかな?と思ったら実はかなり実用的な一面もあって、ある研究者は新たなアイデアの8割はfikaから生まれると言っていました(あくまでも個人の感想ですが!)。堅苦しい雰囲気でミーティングするよりも、コーヒーやお茶でリラックスしてお菓子で糖分を補給した方が頭の回転が良くなるのかもしれませんね。皆さんもお仕事や勉強に一息入れたい時はぜひ近くの人とfikaしてみてください。思わぬアイデアが生まれるかもしれません。あとは、「あの人と話してみたいな〜、、、でもランチに誘うのは勇気がいるな〜」みたいな時にも「Ska vi fika?(お茶しない?)」と気軽に声をかけられるので、引っ越したてで知り合いがいない時には重宝する一言です(笑)
ではまた次回!Tack så mycket(ありがとうございました)!

葉上 千紘 (ようじょう ちひろ)
協会事業(こども母語・サンプレイスのコーディネーター、マイクロアグレッション啓発パンフレット作成チーム)に参加していた葉上千紘さんが、2025年4月から研究活動のためにスウェーデンに留学をしています。現地から留学体験談をお届けします!